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企業コンサルティング/ホワイトカラー業務が消し飛ぶと聞いても、想像できない

2018.06.28

X銀行さんからのご紹介で、川村は中堅企業のW社を訪問しました。創業40年、従業員数70名。数年前の抜本改革が奏功し、現在、業績は急成長中です。しかし社長から現場の指揮を任されている副社長(息子)の顔色は優れません。営業も工場もフル稼働なのに、人が採用できないのです。昨年ついにベースアップに踏み切りましたが、負けじと追随する企業も多く、なんの効果もありませんでした・・・。

 

業績は好調でも、「人の確保」がアキレス腱に。

応接室に通された川村は、壁一面に飾られた写真や賞状に目を奪われました。

「創業40年、社員たちの写真です。」

アスリートらしき人と、一緒に写っている写真もあります。副社長は何枚か指差しながら、どんなシーンの写真なのか解説してくださいました。

「圧巻ですね。ここまで社員さんの写真を飾られた応接室は、初めてです。」

「創業時、親父は人の問題で本当に苦労しましてね。人を育てること、一人ひとりがうちの会社でよかったと思えること。このことが、事業の第一だと思って、ここまでやってきたのです。」

「これを見れば、よく分かります。」

「しかし、そんな経営が、いまや岐路に立たされている。人が採用できないのです。」

副社長によると、ご多分に漏れずW社も、創業以来、昼夜を問わずお客様のご要望に応える努力に心血を注いできました。1件また1件とお知り合いをご紹介いただき、時にはお叱りもいただき、時には無理に泣かされ、時には無理もお願いして、今日の組織と業績は、そのような先輩たちの努力の積み重ねの上にあるものなのです。

しかし働き方改革が進められる中、あるとき社長がいきなり方針を180度転換。休日出勤を制限し、残業を減らし、従業員の稼働時間を実に20%近く削減することを命じました。

現場からは相当な反発があり、一人ひとり面談し説得に当たったのは、ほかならぬ副社長でした。

「親父の決断は、間違っていなかったと思います。古くからの社員の中には、昔を懐かしむ声がいまでもあります。しかし、あのとき方針を転換していなければ、もっと悲惨なことになっていたと思います。そこまでして勤務環境改善に取り組んできたのに、世の中の変化に追いつかない。新人が採用できないのです。昨年にはベースアップまで行いました。しかし、業界全体がベースアップしているので、焼け石に水。期待したような効果は得られませんでした。いまや人の確保が、当社の最大のアキレス腱になっています。」

 

何人もかかってやっていたルーチン業務が、完全に消し飛んだ。

副社長はコーヒーを勧めてくださいました。

「そんなとき、X銀行さんから川村さんを紹介されました。そして、ある企業さんで、これまでのルーチン業務が完全に消し飛んだ事例を聞いたのです。川村さんのコンサルティングで、それが可能になったと。」

「はい、何人もかかってやっていたノンコア業務がなくなりました。」

「いとも簡単に言われるのですね! 現場から抵抗はありませんでしたか?」

「逆です。物凄く喜ばれました。喜ばれることから、着手していきますので。」

「なるほど、いいやり方です。」

「いまはまだ、営業アシスタントさんの業務プロセスしか改善していません。しかし、それがよかったのだと思います。ほとんどの社員が、何がしかのホワイトカラー業務を行っています。営業アシスタントさんが中心になれば、今後、他の社員のホワイトカラー業務も大幅に削減でき、コア業務に人員をシフトできる。社長には、もう見えているのです。」

「当社でも、これまで何度も業務プロセス改善に取り組んできました。そして、ことごとく失敗しています。人がする仕事は、ルーチンワークに見えても、実はその人でなければできない仕事なのです。しかし、それは私の考えが古いのかもしれない。業務プロセスが消し飛ぶと聞いても、ちょっと想像できない世界です。」

「難しいことではありません。成果はあらかじめ分かっているのです。最初に、シミュレーションを行うからです。業務プロセスごとに効果を数値化します。効果の高いものから、実施していけばいいのです。」

半信半疑の副社長でしたが、騙されたつもりでシミュレーションを受けてみることになりました。

そして数日後、川村は驚くべき試算をお持ちすることになったのです。

 

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