介護業界の人材不足は、日本の社会問題としても対策が急がれる大きな問題です。日本は現在世界に類を見ない超高齢社会を迎えようとしています。しかし、今後は介護業界の将来を担う若い働き手の確保が、ますます困難となります。少子高齢化により労働力人口は減少していき、労働者全体のパイが減ることから、各産業、各企業間での人材獲得競争は激化することが予想されます。また、採用だけではなく、2018年の介護報酬改定に向けた適正利益の確保についても対策が求められるます。今回は、介護業界に精通した人事コンサルタントが、人材不足の解消方法及び適正利益確保に結びつく人事制度構築について、実績に基づいた考え方・進め方のポイントを解説します。

□人材を多く獲得したいが人件費の増加も抑制したい
□現在在職している職員のみで人手不足を解消したいが解決策が分からない
□優秀な職員の退職が相次いで起きている

[第１部]
人材獲得の母集団形成ポイント
・魅力を創り、他社との差別化を実現する
・接点を最大化し採用チャネルを拡大する
・応募ハードルを下げる具体的施策を実行する

[第２部]
人事制度改革による人材不足解消ポイント
・人件費コントロールと並行して他社に負けない初任給を設定する
・生産性向上を実現する評価制度を構築する
・キャリアパスを明確化し、定着率向上を実現する