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コンサルタントの視座・着眼「意味づけ」

2018.10.05

リーダーの「意味づけ」によって、組織の行動が変わる

株式会社日本経営 取締役 橋本竜也 

事実に対して、意味づけをするチカラ

例えば、「同業と比較して利益率が低い」と、言われたとします。

このことを、「うちももっと利益率を高める余地があるはずだ」、「もっと工夫できることがあるということだ」と捉える人がいます。

逆に、「うちはだめだ」、「がんばっているのに報われない」と捉える人もいます。

前者のようにポジティブに考える人は、むしろ伸び白があると考えて、もっと工夫しようと考えるでしょう。

後者のように捉える人は、もう、あきらめてしまうかもしれません。

「利益率」自体は、利益の割合だということ以外、何も意味はありません。ただの事実です。

しかし、その事実にどのような意味を与えるかによって、その人自身の行動や周囲のメンバーの行動さえも変えてしまう力があります。

この「事実に意味づけをするチカラ」「物事を多様に捉えるチカラ」が、経営者やリーダーにとって、非常に重要な力ではないでしょうか。

 

意味づけによって、感情や行動が影響される

我々は、何かがあったときに、その出来事によって心が動かされると考えがちですが、出来事それ自体は特に意味を持たず、その出来事にどのような意味づけをするかで、その人の感情や行動に対する影響が変わるというのは、多くの心理学者が指摘するところです。

例えば、スケジュールが押していて、次の約束の時間までギリギリだとします。

このことを、「もし遅れたらどうしよう」、「間に合わなかったら大変だ」と捉えれば、焦り、緊張を生み出します。

一方、「ギリギリだけど、迷わず行けば間に合うということだ」、「万一遅れるとしたら、相手にかける迷惑を最小限にすることが大事だ。」と捉えれば、落ち着くことや次の一手(事前に連絡を入れる等)につながります。

しかし、人は焦ったり、思い込みが強くなったりすると、物事の捉え方が偏ったり、ネガティブになりすぎて、良い行動につながりません。

また、物事を斜めに捉えたり、否定的に捉えたりする習慣がついてしまうと、ネガティブな行動になりがちになってしまいます。これはとてももったいないことです。

だから、普段から物事を多様に捉えたり、多くの人のアドバイスに耳を傾けて視野を広げたりしておくことが大事でしょう。

 

トップがどのような意味づけして、メッセージを発信するか

ところで、弊社のことで恐縮ですが、弊社は10月から新年度がスタートしました。

前年度は目標利益に対する進捗が非常に厳しく、9月の年度末で何とかギリギリ目標利益を達成しました。

前年度苦労したので、今年度も苦しいスタートになるとも捉えられますが、苦しんで、苦しんで、各従業員が一生懸命に工夫を重ね、投資を重ねて目標を達成したことによる自力の向上は、必ずや新年度に活かされると信じています。

前年度の苦労は、次年度の礎であったと捉えて、全従業員で前向きなスタートを切れます。

トップもそのような意味づけのメッセージを出して、従業員の前向きな取り組みを奨励しています。

多くの事業所は10月から下半期がスタートされると思います。

皆様におかれましても、前期の取り組みを振り返られるとともに、良い意味づけをしていただき、従業員一丸となって顧客貢献の向上、従業員満足の向上、事業の発展を実現していただければと思います。

我々もその一助になれるよう、尽力いたします。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

メッセージの執筆者

橋本竜也橋本竜也(はしもとたつや)
株式会社 日本経営 取締役


入社以来、人事コンサルティング部門にて、一貫して病院・企業の人事制度改革に携わる。2006年には調剤薬局に出向し、収益改善と組織改革を実現。コンサルティングにおいては、人事改革、組織改革のほか、赤字病院の経営再建にも従事。2013年1月福岡オフィス長に就任。2017年10月より株式会社日本経営取締役。

 

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