即実践! 介護サービスの質の高め方
前作「介護事業所を成功に導く はじめての施設長マニュアル」は、おかげさまで各所からご好評をいただきました。それを発端に、書籍の内容を元にした講座「はじめての施設長養成塾」へと発展し、東京・大阪・福岡の3会場で多くの施設長さま、施設長候補の方々とのご縁をいただきました。
しかしその一方で、施設長なら学んでおきたい本質は、前作のような「入門編」だけで済むようなものではなく、もっと掘り下げて考えなければならないという強い思いが、私の中にはありました。それは、介護事業所である以上、「介護サービスの質をどう高めていくか」ということです。
施設長は結果責任を意識しなければならない役職です。さまざまな施策・アクションが、数字としてどのような結果に結びついたのかということが問われます。しかし、どのように施策を打ち、どのようにシミュレーションしても、施設長が共通して言われる結論はほぼ同じです。それは、「施設の介護サービスのレベルを上げていかなければ、生き残ることはできない」ということです。
誰もが気づいているのに、誰もが大きな成果を上げることができない。施設長は分かっていても、現場職員に分かりやすく伝えることができない。この難しいテーマに、本書では挑戦することにしました。
「介護サービスの質」をどう高めるか
コンサルティングの知見・具体的な方法
「介護サービスの質」関連情報
経営者の悩みはそれぞれですが、共通しているのは「施設長を含む管理者・リーダークラスの育成が十分でない」という課題を抱えている点です。…
「過去のやり方が通用しない」「離職に歯止めがかけられていない」「統一した基準がないことが問題」「4ヶ月かけてケアの基準書を作成」「限りない可能性がある…
「チームパフォーマンスがどうなっているのか、測定してみたい」「チームのマネジメントを変えて、チームパフォーマンスを高めたい」「メンバーの主体的な…
本書の一部を、試し読みできます
期間限定で、本書の一部を「少しずつ」ご紹介します。ぜひ、ご一読ください。
はじめに「施設長のスキルアップブック」シリーズ化にあたって
第1章│あなたの事業所で今、こんなことが起きていませんか
1. 介護事業所の質① 入所施設の「介護の質」とは?
2. 介護事業所の質② 在宅サービスの「介護の質」とは?
3. 介護サービスに自信を持てない理由
4. サービスに自信を持つ事業所は何をしているか
第2章│なぜ介護サービスの質が求められるのか
1. 地域包括ケアシステムから求められる介護サービスの質
2. これからの介護事業所に求められる2つの要素
3. 介護サービスの質を高めることの本質とは?
4. 質のばらつきがもたらすもの
5. 現場でのサービスの質の底上げを目指す
第3章│あなたの事業所のサービスの質を高める3ステップ
1. 風土・文化の確認と理解① 介護サービスの本質的な視点
2. 風土・文化の確認と理解② 介護福祉施設マネジメントと自立支援
3. 風土・文化の確認と理解③ 介護現場の生産性の本質
4. 風土・文化の確認と理解④ 介護サービスの質が現場の生産性を高める
5. 利用者ごとの目的・目標設定① 介護事業所における「縦糸」とは
6. 利用者ごとの目的・目標設定② 介護現場に「縦糸」を通すには
7. 目標を実現するチームづくり①「 横糸を通す」とは?
8. 目標を実現するチームづくり② 介護現場における情報共有の重要性
9. 目標を実現するチームづくり③ 介護現場を動かす情報
10. 目標を実現するチームづくり④ 実際の介護事業における「横糸通し」の実例
11. 目標を実現するチームづくり⑤「 自立支援」実践施設の実際
12. 目標を実現するチームづくり⑥「 自立支援」導入施設がもたらした成果とは
第4章│介護サービスの質を底上げする具体策
1. 分析フェーズ① 介護サービスの質を高めるには分析から
2. 分析フェーズ② 介護サービスの質を可視化する
3. 分析フェーズ③ 介護サービスレベル分析の実践
4. 戦略策定フェーズ 戦略を定めることの重要性
5. ケア基準策定フェーズ① 介護サービスの基準書づくりの基準
6. ケア基準策定フェーズ② 介護サービスの基準書を実際に作成する
7. 指導者育成フェーズ① 現場リーダーを育成するリーダー研修の必要性
8. 指導者育成フェーズ② リーダー研修には何が必要か
9. 指導者育成フェーズ③ リーダー研修はどのように進めるべきか
10. ケア基準浸透フェーズ 介護の質を高めるために本当に必要なこと
おわりに このような時代だからこそ
施設長なら学んでおきたい本質は、介護事業所である以上、「介護サービスの質をどう高めていくか」ということです。誰もが気づいているのに、誰もが大きな成果を上げることができない。この難しいテーマに、本書では挑戦することにしました。