提供サービスと人事評価を連動、人事評価クラウドの運用
協力意識が低く、何を打ち出しても実現できない
社会福祉法人「わかばの丘」。稼働率は安定し適正な利益率も確保できています。しかし、理事長には大きな不安がありました。
離職者が多い。クレームが多い。職員が育っていない。何よりも、現場職員に協力意識が低く、何を打ち出しても実現できないと感じていたのです。
コンサルタントの宮森が、現場の施設長、リーダークラス全員にヒアリングをしたところ、根本原因が明らかになりました。介護サービスの提供レベルに課題があったのです。
キャリア段位を活用しながら介護サービス力評価に取り組んでいるものの、評価するだけで手一杯で、うまく運用できていませんでした。
いまの仕組みをクラウド化し、使いこなす
そうは言っても、今の人事や教育の仕組みも、相当な時間を投下して構築したものです。それを根本から変えるのには、迷いがあります。
躊躇する理事長に対して、コンサルタントの宮森は「人事評価のクラウドシステム」を紹介。現行の人事や教育の仕組みを大きく変えることなく、高度な評価スキルなども求められず、だれでも簡単に使いこなせると提案したのです。
クラウド化しただけで、成果が変わった
本部のメンバーに相談すると、「もっと早く知りたかった」「紙よりもずっと楽になる」…前向きな意見が多く、トントン拍子に進んだのでした。
導入の結果は、明白でした。
- 職員が介護のスキルアップをするイメージを具体的に持つことができるようになった。
- 自ら目標を持つようになり、目標達成している人の割合が90%以上に達した。
- キャリア段位のアセッサー取得者が複数になり、レベル3の取得割合が80%以上になった。
- 重点項目である「状況の変化に応じた対応」のA評価割合が20%から90%に上がった。
人事や教育の仕組みを変えたのではありません。いまの仕組みをクラウド化しただけで、これまで機能していなかった仕組みがこのように機能し、経営にとっても職員にとっても意味のある仕組みにすることができたのです。
仕組みを作るだけでなく運用するということが、職員のスキルアップにとっても、経営にとってもいかに重要であるか。クラウドをうまく使えば、それを大きく後押ししてくれるということを、理事長は痛感したのでした。