【セミナーレポート】2026/03/18急性期病院の持続可能な経営戦略~構造的苦境を脱し、未来を拓く具体策~
| 開催日時 |
2026年03月18日 13:00~15:30(受付開始12:30) |
|---|---|
| 会場 |
浜松町コンベンションホール 東京都 港区浜松町二丁目3番1号 日本生命浜松町クレアタワー 5F・6F [地図を見る] |
セミナーレポート


2026年3月18日(水)、浜松町コンベンションホールにて、「急性期病院の持続可能な経営戦略~構造的苦境を脱し、未来を拓く具体策~」セミナーを開催いたしました。
本セミナーでは、千葉大学医学部附属病院 副病院長の井上 貴裕 氏を講師に迎え、2026年度診療報酬改定という大きな転換期において、急性期病院が選ばれる存在であり続けるための経営戦略や、現場の看護バリューを最大化させる業務改革について熱く語っていただきました。
本レポートでは、当日の講演内容を凝縮したダイジェスト動画とともに、各講演の要点をお届けします。
当日の講演ダイジェスト動画
本編ダイジェスト:各講演の要旨振り返り

【基本講演】急性期病院が直面する課題と持続可能な経営への視点
講師:井上 貴裕 氏
(千葉大学医学部附属病院 副病院長)
昨今の厳しい財務状況と診療報酬改定の本質を踏まえた経営戦略が示されました。急性期病院の赤字転落が続く厳しい環境下において、安易にコンサルティングに頼るのではなく、自院の強みである「救急」と「手術」の実績を最大化させる重要性を強く訴えられました。特にDPC病院※1への退出勧告とも受け取れる厳しい基準に対し、平均在院日数の短縮と病床管理の最適化を通じた筋肉質な経営への転換の必要性を強く説かれました。最後には、医療の質と経済性のバランスを追求し、経営者自らがあるべき姿を逆算して実行する姿勢こそが未来を拓く鍵であるという、力強いメッセージを送られました。
※1 DPC病院
入院患者の病名や診療内容に応じて、国が定めた1日あたりの定額料金を基本に診療報酬を計算する「DPC/PDPS(診断群分類別包括評価制度)」を導入している病院のこと。主に高度急性期や急性期機能を担う病院が対象となります。
【第2講演】経営戦略としての業務プロセス改善

講師:橋本 竜也
(株式会社日本経営 代表取締役社長)
これからの急性期病院が勝ち残るための、顧客価値を基軸とした経営のあり方が示されました。病院にとっての顧客である患者さんや地域、そして連携先の医療機関や施設が求める本質的な価値は、早期の日常生活への復帰にあると説かれました。従来の負担軽減のみを目的とした後ろ向きな業務改善から脱却し、ICTを活用して事務的な工程を徹底的に効率化し、そこで生み出したリソースを、本来あるべき「患者さんと向き合う時間」へとシフトさせることこそが、選ばれる病院への唯一の道であると締めくくられました。
【第3講演】急性期病院における看護部改革は経営戦略

講師:兄井 利昌
(株式会社日本経営 業務プロセス改善コンサルティング部)
病院最大の経営資源である看護部に焦点を当て、その潜在能力を引き出すためのバリューアップの視点が提示されました。24時間患者さんに寄り添う看護職こそが、現場で生じている患者さんにとっての価値を最も深く理解できる存在であると、改めてその重要性が説かれました。職員のやりがいと病院全体の生産性を同時に高めるバリューアップの実現を力強く呼びかけました。
まとめ:学びを、自院の未来を拓く「次の一歩」へ
昨今の厳しい財務状況や診療報酬改定の動向に鑑みれば、急性期病院は今、自院の存在意義を改めて問い直すべき局面にあると言えます。構造的な苦境から脱し、持続可能な経営を実現するためには、安易な手法に頼ることなく、自院が地域で果たすべき「本来あるべき姿」を明確に描き、そこから逆算した経営戦略を断行する姿勢が不可欠です。
誇りを持って患者さんと向き合える組織へと生まれ変わる。その挑戦の先にこそ、医療の質と経済性が両立する、急性期病院の明るい未来が拓かれています。
その“忙しさ”、現場の問題で終わらせていませんか?
このセミナーで提示された戦略を、単なる知識ではなく自院での「実践」へとつなぐために
課題解決のヒントとして、セミナーの内容をさらに深掘りする一助となれば幸いです
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