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ACHSIによる医療の質と安全性向上、real-life example からの学び

2019.05.10

  • 2019年04月06日(土)、スプリング・シンポジウム 2019(大阪)が開催された。
  • 「病院における働き方改革と品質管理」をテーマに、坪 茂典氏(社会医療法人愛仁会 高槻地区事業担当 介護福祉事業担当 統括部長)、狩野 稔久氏(益田地域医療センター医師会病院 病院長)、Michael Giuliano氏(ACHS International Executive Director)らの豪華講師陣がご登壇。
  • セミナー終了後、Michael Giuliano氏に、ACHSIとヘルスケアにおける品質向上について尋ねた。
Michael Giuliano 氏 ACHS International Executive Director
飯田哲哉 株式会社日本経営 課長代理

 

real-life example からより高度に学ぶコミュニティ

ACHSI飯田 今回のセミナーでは、「ペーパーワークで手一杯、残業代が膨らむ看護の現場」を取り上げ、いかに職員満足と患者満足を向上させたのか、具体的な解決事例をご紹介いただきました。

ヘルスケア品質の認証だけでなく、このような現場のケーススタディも、ACHSIではよくされるのですか?

Giuliano氏 実際のケースをもとにした検証は、よく行っています。理論的なものも大切ですが、医療はより複雑です。どういう状況でどのような価値・結果が生み出せたのか、現実的なケーススタディにこそ、品質向上の学びがあるのだと思っています。

ですのでACHSIでは、real-life example からより高度に学ぶコミュニティということも、重視しているのです。品質向上に取り組む国際的な交流の中で、事例を共有し、学んでいく。具体的には、「メンバーコネクト」と「エクスパートコネクト」という2つのネットワークがあります。前者では他国の同じような施設と交流ができ、後者では他国の専門家に意見を聞くことができます。

このような国際的な交流の中で、ベストプラクティスと認証された事例について、私たちはいろいろなリソースを提供しています。

 

分かり易い事例、イノベーティブなことに繋がる事例にフォーカス

ACHSI飯田 real-life example いうことになると、あらゆる分野のあらゆるテーマが対象で、無限に広がり深まっていく取り組みに聞こえます。

しかし無数にあるケースの中からどこに焦点を当てるか。ここがポイントになると思うのですが、品質改善に向けてどのようにテーマをフォーカスされているのか、それを教えてください。

Giuliano氏 ケーススタディは、分かり易い事例を選ぶのが一番です。「このようなことをしたから、このような価値を生めた。このような利益が生み出せた」、逆に「このようなことをしたから、このような酷いことがあった」。

例えば医療システムが誤作動を起こしたというケースなどが事例も多く、分かり易いでしょう。どこに問題があり、どう改善すればいいのか。多くのデータをもらい、検証するようにしています。

また、私たちが特に留意しているのは、雑誌やジャーナルで紹介されているような事例ではなく、イノベーティブなことに繋がる事例にフォーカスするということです。

 

 

2019年6月6日 大阪開催 「今、注目の国際認証制度!!“ACHS” 徹底解説セミナー」

 

 

組織全体をよくしていきたい、そのための4つのドメイン 

飯田 話は変わりますが、日本の医療機関がACHSIに取り組もうと思えば、まずどこから取り組んだら取り組み易いですか?

Giuliano氏 私たちが最初に共有しておきたいことは、ACHSIの認証ありきということではなく、組織全体をよくしていきたい、ということです。そのために、4つのドメインを用意しています。①訓練・研修、②コンサルティングや顧問といったアドバイス業務、③業績とアウトカム(CIPプログラム/臨床指標プログラム)、④独特の基準で品質を向上させていくプログラム の4つです。

さらに、品質管理は医療機関だけで完結するものではなく、エイジドケアについても重要なテーマです。血液透析や口腔衛生などにも、独自の基準を設けていることが、私たちのプログラムの特徴です。

 

医療は複雑なシステムで、システム以上の深い問題がある

飯田 日本経営グループがコンサルティングを展開していく上で、ACHSIから学ぶところは大きいと感じますが、病院・施設がよくなっているという実感は、どんなときに感じますか?

Giuliano氏 国際的な第三者評価として私たちが重要視していることは、その国の文化やシステムを理解するということです。私たちの目的は、オーストラリアの病院になってくださいということではありません。よいところを取り入れてもらい、その国の文化やシステムに合わせた病院づくり、施設づくりに役立つことです。ですので、日本経営とパートナーシップが締結できたことは、私たちも嬉しく思います。

ところで、ACHSIによって病院や施設がどうよくなるかということですが、ヘルスケアは複雑ですので、私たちが提供しているのは、あくまでも大きな枠組みです。分かり易いフレームワークだからこそ、よりはっきりと品質に向上が見られるということを実感しています。

例えばアジアでは、他の地域に比べて、職員の資格証明や業務が分かりにくいといった特徴があります。そのため事故の発生原因を検証してみると、それぞれの業務範囲が明確でないためにこの事故が生じたということが散見されます。

このように医療は複雑なシステムで、システム以上の深い問題があることが少なくありません。ピンポイントのテーマだけでは、解決できないのです。様々なテーマについてデータを集めて改善していくことで、リスクの高いインシデントを減らしたり、業績や満足度を向上させるなど、品質改善・品質向上が見られます。

 

品質を上げようと思えばコストがかかる、そのバランスをどう取るか 

ACHSI飯田 セミナーの中では他の講師の先生から、品質とコスト・利益はトレードオフだというお話もありました。品質を上げようと思えばコストがかかる。そのバランスをどう取るかで、経営や現場が左右されていると。それについては、どう思われますか?

Giuliano氏 品質とコスト・利益のバランスは、医療制度も含めて、確かに重要なテーマだと思います。ただ、少なくとも、「品質を下げたらコストが下がるかというと、そうではない」ということは、皆さんご承知のことと思います。目の前のコストは下げられても、患者も職員も不満を持ち、やがて大きな代償を払うことにもなりかねません。

「オレゴン・ルール」では、「free and easy accessibility」、「high quality」、「low cost」の3つについて、「国民は3つのうち2つは自由に選択できるが、3つとも求めることは不可能である」と謳われています。品質とコストは確かに繋がっているものですが、3つのうちの1つを捨てるということではなく、このトライアングルのバランスが必要なのだと思います。

品質を下げることで将来のリスクを抱えることになるのであれば、逆に品質に投資をすることのほうが、理にかなっていると言えますし、品質を上げることが、結果的にコストを下げることになるのだという事例は、私どもも数多く見てきています。

ところで、日本経営は私たちACHSIとのパートナーシップについて、どのようなことを期待していますか?

 

 

2019年6月6日 大阪開催 「今、注目の国際認証制度!!“ACHS” 徹底解説セミナー」

 

 

自己犠牲や疲弊の上にそれが成り立つ社会ではなく、皆さんが報われるようなやり方があるはず

ACHSI飯田 資源が限られている中で、今後ますます、よい品質の病院や施設に、患者さんや利用者さんも、そしてスタッフも集まっていくような、そんな社会になることは間違いないと思っています。ただ、働く方々の自己犠牲や疲弊の上にそれが成り立つ社会ではなく、皆さんが報われるようなやり方があるはずだと思うのです。ACHSIの知見や品質基準・プログラムが、それを後押しするものになるはずだという確信があります。

私たちも、組織や人、収益やコスト、戦略や財務について、多くの経験をお客様と共に積み重ねてきました。そして、そこで働く方々誰もが、医療・介護の品質ということについて、信念を持って取り組まれていることを目の当たりにしてきました。品質・安全という最大のテーマに対してソリューションを持つことで、これからの日本人の生活を守っていくことに、少しでも貢献できればと思っています。

Giuliano氏 私たちも、その国の医療・介護、生活に貢献し、会員様たちと末長くリレーションシップを続けられるように取り組んでいきます。関わった方々の努力が報われるような社会、そのようなリレーションシップを続けられる皆様との出逢いに、大きな希望を抱いています。

 

飯田 本日は、まことにありがとうございました。

 

 

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