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400床以上の地域中核病院「病床稼働率向上と看護現場の生産性向上」で大きな成果

  • 業種 病院・診療所・歯科
  • 種別 レポート

日本経営で病院の戦略コンサルティングを担う川崎淳一と、業務プロセス改善コンサルティングを担う兄井利昌。お互いの専門領域の視点から、「病床稼働率向上」と「看護現場の生産性」をテーマに対談を行った。

経営課題解決の切り札としての日本経営コンサルティング

川崎(戦略コンサルタント): 日本経営の川崎です。日本経営の戦略コンサルティング部は、病院の経営戦略・経営改善のコンサルティング領域を担っています。現在の厳しい医療環境において、病院経営に携わられている皆さまは、いかにして安定した経営基盤を築き、地域医療に貢献し続けるかという課題に日々向き合っていらっしゃることと存じます。

経営改善コンサルティングは、約1700件以上にも及ぶ豊富な病院経営支援実績に裏打ちされています。財務データ、診療実績、レセプト情報などを多角的に分析し、経営課題を詳細に可視化します。その上で、診療報酬の適正化、生産性の向上、病棟機能の再編、そして地域連携の強化を通じた稼働率増加といった具体的な改善策を、短期・中期・長期的な視点で立案し、実現可能な計画としてご提案いたします。

中でも「病床稼働率の向上」は、経営改善の大きな柱となります。例えば、病床過剰地域に位置する病院様や、人口減少が進む地方の総合病院様においても、私たちは病院の強みを最大限に引き出し、患者様から選ばれる病院となるための戦略実行を伴走型で支援します。戦略立案だけに留まらず、実行フェーズにおいてもコンサルタントが病院の皆様と共に汗を流し、組織全体の実行力を高めることを重視しています。

兄井(業務プロセス改善コンサルタント): 川崎さん、ありがとうございます。日本経営の兄井です。日本経営の業務プロセス改善コンサルティング部は主に、看護部はじめ病棟の業務改善と生産性向上、ひいては働き方改革をご支援しています。川崎さんのご指摘の通り、病床稼働率を向上させることは経営にとって非常に重要です。しかし、現場では「患者さんを受け入れたくても、看護師の人手が足りない」「多重業務で疲弊しており、これ以上は無理だ」という声が多く聞かれるのが実情です。基準よりも多く人を配置しているのに、なぜ忙しいのか。業務の問題もあるでしょうし、看護部だけでは解決できない問題もあります。

私たちが提供するNKリーンコンサルティングは、まさにこの課題を解決するためのサービスです。私たちは、米国企業公認のリーンコンサルタントの中でも厳格な基準をクリアしたGold資格保有者、そして元看護師の資格保有者がプロジェクトを担当します。これにより、看護部の特性と現場の実情を深く理解した上で、実践的かつ効果的な改善策をご提案できるのが強みです。

私たちのコンサルティングは、単なる業務効率化に留まりません。現場の看護師の方々が自ら課題を発見し、改善を継続できる「進化し続ける組織」を創り出すことを目指しています。バリューストリームマップを用いた現状分析から始まり、時間外労働の削減、離職率の改善、さらには稼働率向上に貢献する具体的な経済効果や効率化時間を生み出すことを目標としています。実際に、国内での支援継続率は92%、満足度は90%と高い評価をいただいております。

日本経営だからこそ実現できる相乗効果

川崎:兄井さんのお話を聞いて改めて感じるのは、私たちの病院経営改善の取り組みが、NKリーンコンサルティングによっていかに強力なものになるかということです。例えば、私たちが病床稼働率を向上させるための戦略を立案し、地域連携を強化して患者さんの受け入れを増やそうとしても、看護現場で人手不足や業務負担が限界であれば、絵に描いた餅になってしまいます

そこで、兄井さんのサービスが活きてきます。看護師の業務プロセスを見直し、無駄を排除し、生産性を高めることで、既存のスタッフでより多くの患者さんを受け入れられる体制を構築する。これが実現できれば、私たちが目指す病床稼働率の真の向上が可能になり、ひいては病院全体の経営改善へと直結します。

兄井:まさにその通りです、川崎さん。看護現場の改善は、単に看護師の負担を減らすだけでなく、病院経営に直結する大きなインパクトを持ちます。業務が効率化され、看護師がゆとりを持って患者さんと向き合えるようになれば、医療の質も向上し、患者満足度も高まります。これが、地域から「選ばれる病院」となるための重要な要素となるでしょう。

そして、忙しさの解消は、病床稼働率の向上だけでなく、新たな人材の確保にも繋がります。働きやすい環境は、優秀な看護師を引きつけ、定着率を高める好循環を生み出します。日本経営は1967年の創業以来、長年にわたり多くの医療機関様を支援してまいりました。その中で培われた知見とノウハウが、川崎さんの経営改善と私の看護現場改善という二つのサービスを高いレベルで連携させ、相乗効果を生み出すことを可能にしています。

400床以上の地域中核病院における豊富な実績

川崎:特に400床以上の地域中核病院の皆様にとって、この二つのサービスが連携することの価値は計り知れないと確信しています。地域の中核を担う病院では、高度な医療提供と同時に、安定した経営基盤の維持が不可欠です。私たちはこれまで、多くの大規模病院様で経営改善と現場改革を並行して推進し、目覚ましい成果を上げてまいりました。

例えば、ある400床規模の総合病院では、私たちが経営分析を通じて病床稼働率向上のための地域連携強化を提案した一方で、兄井さんのチームが看護師の動線改善やタスクシフトを支援することで、看護師一人あたりの業務効率が大幅に向上しました。結果として、病床を最大限に活用できるようになり、年間数億円規模の収益改善を実現された事例もあります。

兄井:別のケースでは、過重労働に悩んでいた500床規模の高度急性期病院において、川崎さんの経営改善支援で経営目標が明確化された後、私たちが看護部全体でリーン思考に基づいた業務改善活動を導入しました。これにより、残業時間を大幅に削減しつつ、看護師の離職率が改善され、結果的に受け入れ可能な患者数が増加し、経営改善に大きく貢献することができました。

このような成功事例は、経営戦略と現場の運用改善という両輪を同時に支援できる日本経営だからこそ実現できるものです。貴院の抱える複雑な経営課題に対し、表面的な解決策に留まらず、根本的な体質改善と持続的な成長を支援いたします。

お客様との信頼・伴走と成果へのコミットメント

川崎:私たちは、お客様との信頼関係を最も大切にしています。一方的なコンサルティングではなく、お客様と共に考え、共に汗をかき、共に成功を分かち合う「伴走型支援」を徹底しています。地域医療の未来を牽引し続けるために、私たちの専門知識と経験を最大限にご活用いただければ幸いです。

兄井:日本経営は、病院の経営改善と看護現場の生産性向上の両面から、持続可能な病院経営を支援します。病院の具体的な課題や目標について、ぜひ一度、詳細をお聞かせください。私たちがどのように貢献できるか、具体的なご提案をさせていただきます。

病院経営改善を支援するコンサルティング

川崎 淳一(かわさき じゅんいち)

戦略コンサルティング部 部長
病院の建替え、戦略策定、経営改善、事業再生、公立病院の経営強化プラン策定、地域医療の調査等のコンサルティングに従事。コンサルティングにおいては、プランニングから伴走型の実行支援を通じて顧客の成長発展に貢献している。

兄井 利昌(あにい としまさ)

業務プロセス改善コンサルティング部 部長(米国認定リーンコンサルタント)
業務改善・働き方改革・医師人事制度構築などに精通。徹底した現場主義と、個々に寄り添うフレキシブルな対応力で、多くのファン顧客を抱える。総務省経営・財務マネジメント強化事業アドバイザー。

株式会社日本経営

本稿は掲載時点の情報に基づき、一般的なコメントを述べたものです。実際の経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。

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