チェアを増やか、自由診療を増やすか?/歯科コンサルが秒で回答
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業種
病院・診療所・歯科
- 種別 トピックス
A or B 歯科医院経営どっちが正解?
投資するなら、チェア? 自由診療?
#収益アップ #投資
日本経営 奥野さんのアドバイスで、この5年間地道に貯金してきたG先生(43歳)。来期は思い切った投資をして、事業を大きくしたいと思っています。投資するなら、どっちが正解?
A:現在チェアが3台。スペースを工夫して1台投資し、4台にする。
B:カウンセリングルームやホームページ・説明ツール・スタッフに投資し、自由診療を倍増させる。
「AかBか、どっちが正解?」
前提条件なしに、歯科医院経営の専門家10人に
「秒で」
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専門家10名が秒で答えました
A:「チェアを4台にする」を選択派
- 経営資源は人・モノ・金・情報と言われますが、歯科医院においての経営資源はチェア台数・診療時間・スタッフです。 また、地域医療への貢献を考えても、自費診療よりも多くの地域患者様を受け入れる事の方が優先順位が高いと思いますので、チェア4台を推します。
- 現在の診療実績状況(データ)にもよりますが、歯科医院で売上を上げるためにはチェアが必要です。43歳であれば、まだまだ診療規模は拡大出来るので、チェアを増設して診療所のスペックを大きくすべきです。
- 歯科の売上は、チェア台数である程度上限が決まります。仮に自費を促したとしても、保険診療で使えるチェアが減ることになると予測されます。
- チェア3台は台数として余裕がなく、院長以外の衛生士や医師が治療をやりづらいのではないでしょうか。また、自費にシフトすることで、その分保険診療収入が下がると考えられるので、事業が大きくならないと思います。
- 売上=「単価×患者数」ですが、単価を上げるよりも、チェア台数を増やして患者数を伸ばすほうが確実で、事業の拡大に繋がると考えます。
- まずはチェアが少ないことによる機会損失を防ぐために、チェア1台を増やすことをおススメします。 その後、人材も増員して診療所の体制が整ってから、自費診療に注力するかを検討すべきと思います。まずはチェア台数を増やし、患者の受け入れ体制を整えていきましょう。
B:「自由診療を倍増させる」を選択派
- チェアを増やしても、集患できなければチェアを遊ばせることになります。自由診療をただ倍増させるということではなく、アポを詰め切り診療効率を改善させるという意味での見直しをすべきと考えます。現在のスペックで最大限の効率を実現してから、チェアを導入するべきだと考えます。
- 保険だけでなく自費も頑張りたいという先生の思いがおありの場合、チェアはスペースさえあれば後追いで増やすことが出来るので、まずは患者さんの受け入れ方と診療体制を変える方が先決かと思います。診察体制やHP・説明ツールなどは、後からテコ入れするのはかなりの労力になるので、診察体制や衛生士などの技術を引上げ、効率的な診療を行い、増収の余地がなくなってからチェアを導入する流れが良いと思います。
- すでにアポイントが取りにくい状況であれば、選択の余地なくチェアを増やすべきと思います。しかし、多くの場合、診察体制やHP・スタッフのシフトなど整備ができていなくて非効率になっていると思います。設備投資も必要ですが、まずは院内の環境やスタッフ等など患者目線に立ち、ソフト面に投資をして自由診療を伸ばせる体制にすることが、その後の事業拡大に繋がると考えます。
- 自由診療の倍増に投資するというよりも、チェアを1台増やす前に、アボの取り方、人材の状況など、それ以前に整備すべきところがあると考えます。
現状を正しく把握すれば、正しい意思決定ができます。
診療実績状況(データ)に基づく、意思決定のご支援は、
私たち日本経営の得意分野です!
本稿は、歯科経営で判断を迫られるテーマに対して、専門家が前提条件なしに直観的な回答を述べたものです。実際の経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。