他院との差別化、日曜診療をすべきか、すべきではないか？／歯科コンサルが秒で回答

2025.03.27

^{A or B 歯科医院経営どっちが正解？}
日曜診療をすべきか、すべきではないか？

#診療体制　#経営戦略

これから開業するN先生(35歳)は、競合が多い地域のため、他院との差別化を図るために、日曜診療をすべきか検討されています。N先生の意思決定としてどっちが正解？

A：日曜診療をすべきである
B：日曜診療をすべきではない

「AかBか、どっちが正解？」
前提条件なしに、歯科医院経営の専門家12人に
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専門家12名が秒で答えました

A：「日曜診療をすべきである」を選択派

日曜に通院される患者層は、離脱されるケースが多いかもしれませんが、開業当初など売上が厳しい場合には平日を休診日にして日曜診療をすることは、大きな選択肢の１つだと思います。
差別化という意味では日曜診療は大きな特徴になると考えます。従業員の確保困難などデメリットもありますが、完全週休2日で休診曜日を変えることができれば対応出来ると思います。N先生自ら日曜診療を担当される（勤務医に依存する等では無い）のであれば日曜診療もありだと思います。
多くの歯科医院が日曜日は休診にしているため、「差別化」を目的とする選択肢としてはよいと思います。アポイント状況を記録して、効果や仮説を検証できるようにしましょう。
日曜診療は予約がとりやすく待ち時間が少なくなると思われます。医院の差別化のためというよりも、患者さんにとってメリットがありますし、平日の患者層とは違う方が来院されるでしょうから、近隣の歯科医院と必ずしも競合しないかもしれません。
医院の診療内容によりますが、自費診療など日中仕事などで治療を受けることが難しい方でも受診しやすくなるので、たとえ半日であっても日曜診療した方が良いと考えます。
日曜診療をされている歯科医院は、比較的売上規模が大きい印象があります。スタッフの皆さんや歯科医師会などの意向もしっかり把握した上で意思決定されるとよいと考えます。
土曜診療をしている医院は多いですが、日曜診療をしている歯科医院は少ないので、競合が多い地域ではとくに、日曜診療をしている医院という認識をしてもらえるでしょう。
競合が多い地域では、患者さんも何を基準に受診先を選べばいいか迷われるものです。特徴ある診察をしたり、ホスピタリティが優れているなどのほかに、利便性の高い診療時間を提供することも、大きな差別化になります。平日通院が難しい患者層（会社員や学生、子育て世代）など、早期の患者獲得につながりやすいと考えます。

B：「日曜診療をすべきではない」を選択派

患者層やアポの埋まり具合にもよりますが、日曜診療を行えば患者さんが来て差別化が図れるとは言い切れません。スタッフの確保も必要になり不満に繋がりかねないので、日曜日に診療をするなら他の曜日を半日診療にするなどの調整が必要だと思います。
日曜診療をすると常勤でもシフト勤務となり、一般的な歯科医院よりも多くの従業員を必要とします。採用難の時代、従業員の補充にも苦戦することが予想されます。スタッフミーティングなどの際にも全員が集まる曜日設定がしづらいデメリットもありますので、差別化だけが理由であれば、他の観点で差別化を図られることをおすすめします。
日曜診療をすると、確かに患者さんは増えますが、応急処置や日曜日しか来院出来ない患者さんが多くなります。日曜日に勤務できるスタッフの確保も難しいです。日曜診療をストロングポイントにするのは良策ではなく、長期的観点では日曜診療はすべきではないと考えます。
日曜診療をすることで、採用が難しくなったり、シフト制になることでスタッフのまとまりが薄れる可能性が高いです。他院との差別化はほかの方法を検討し、日曜診療はしない方向で検討すべきだと思います。