60歳でチェア買い替え!リースにするか、一括購入か?/歯科コンサルが秒で回答
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業種
病院・診療所・歯科
- 種別 トピックス
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A or B 歯科医院経営どっちが正解?
チェアが壊れた!リースにするか、一括購入か?
#設備投資
K歯科医院では、最近チェアが壊れた為、買い替えが必要です。しかし院長先生は現在60歳。リースにするか一括購入にするか迷われています。K先生の意思決定として、どっちが正解?
A:一括購入にする
B:リースにする
「AかBか、どっちが正解?」
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A:「一括購入にする」を選択派
- チェアの耐用年数は7年ですが、15年~20年程使われる先生も少なくありません。リース契約満了後の再リース料を考えると、リースのほうが一括購入よりも総額は高くなるはずです。しかし、院長が60歳ということで、この先何歳まで診察されるお考えなのか、また一括購入することで財務的にどう影響するかなどを踏まえて、一般論ではなく個別で検討する必要があります。
- レセコンなど更新や買い替えが短期間で必要な機材関係についてはリースをおすすめしますが、チェアは15年ほど使うものになりますので、長い目で見て一括購入されることをおすすめします。預貯金が無い場合は、割賦購入や融資なども検討してみてください。
- 先生のご年齢の場合は、万一数年のうちに診療を辞めることになった場合を想定しておく必要があると思います。リースの場合は、途中解約となると違約金等の問題が発生します。一括購入であればチェアの買い取り可否の交渉の話になります。一括購入の方が良いと考えます。
- リースか一括購入かの問題ではなく、閉院までのプランニングをどうするかの問題かと思います。所有権があり、売却が容易である一括購入がよいのではないかと考えます。
- あと10年ほど診療されるのであれば、支払総額から考えても一括購入のほうがよいと思います。また、承継についてもご検討されているかもしれません。仮にご子息様などに承継するのであれば、10年以上使われることになるでしょうし、一括購入がよいのではないかと思います。
- 今現在、資金に余裕があるのであれば、減価償却などを考えると一括購入が良いと考えます。また、リースは7年くらいまでが最長になりますが、7年であればまだまだ現役で診療を続けられると思いますので、支払総額から考えても一括購入が有利になると思います。
- 最近は70歳頃まで診察を続けられる先生も増えています。10年使用すれば一括購入の投資を回収できるでしょう。しかし、65歳前後で閉院したい、承継なども未定ということであれば、5年で投資が回収できるのかどうか、十分に考える必要があります。
B:「リースにする」を選択派
- 一括購入であれば、一時的にチェア1台あたり350〜400万円ほどのキャッシュアウトとなります。承継などがなければ、この先、一般的には収入は下がるでしょうから、毎月一定の支払いをリースで行った方が経営として安定すると思います。
- テナントなどの場合は、原状回復のコストを考えておく必要があります。リースであれば廃業時の撤去費用がかからないので、想定外の支出は抑えられると考えます。
- 事業継承や引退(閉院)を視野に入れると、この先、大きな支出が考えられます。手元資金を持っておき柔軟に使えるようにするために、リースの方が合理的な選択肢だと考えます。
- ご子息などに承継したり、あと10年診察を続けられるのであれば、一括購入のほうが支払総額は少なく済むでしょう。そうでない場合は、支払総額にはそれほど大きな差が出ないかもしれません。リースのメリットのほうが大きいと考えます。
現状を正しく把握すれば、正しい意思決定ができます。
診療実績状況(データ)に基づく、意思決定のご支援は、
私たち日本経営の得意分野です!
本稿は、歯科経営で判断を迫られるテーマに対して、専門家が前提条件なしに直観的な回答を述べたものです。実際の経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。