病院後継者研修プログラム 塾長のつぶやき(第二期)

drafts

第二期生の皆さまへ

病院後継者研修プログラム 塾長 藤澤功明

理解し気づくには、時間が必要(2020/05/27)

第二期生の皆さま

皆さま、いつもお世話になりありがとうございます。

皆さんは「胡蝶の夢」をご存知でしょう。荘子が浮かんだ方は中国史のファン、司馬遼太郎が浮かんだ方は時代小説のファンということでしょう。

司馬遼太郎の胡蝶の夢には、佐倉順天堂創始者の息子で、曲折ありながらも14代将軍、徳川家茂の侍医、維新後は帝国陸軍の軍医総監となった松本良順と、彼の元にやってきた島倉伊之助(司馬凌海)が描かれています。伊之助は、悪魔的な記憶力と語学力で良順を助けますが、一方で、コミュニケーション能力がみごとに欠落していました。そのため、様々な問題(逸話)を引き起こすのですが、彼にはその自覚がありません。他人との関係がギクシャクしたまま、最期は旅先で孤独死してしまうのですが、どんな優れた能力を持っていたとしても、コミュニケーションが取れなければ、その才を発揮する場や評価も得られないという事例として受け取ることができます。能力と評価はイコールではありません。そこには優れた人格能力も求められていると感じます。

私も社員の皆さんに、給与袋に同封した手紙の中で、たびたびメッセージを伝えています。

創業者である菱村議長が恩師として仰ぐ方の中に、TKCの飯塚毅先生と、日本創造経営協会の薄衣佐吉先生がいらっしゃいます。飯塚先生からは職業会計人の原点をあらゆる視点から学び、薄衣先生からは人づくりの原点を学び、「自利利他」の精神を組織力の基礎として、社員一人ひとりに徹底して浸透させることが何よりも大切であると、菱村議長、小池会長を通じて教わってきました。特に、人格能力の形成については、会社や上司が意識して時間を創り出さないと、目の前の仕事にだけ追われてしまい、「忙しい」とネガティブな心で片付けて、いつまにか「心」を「亡」くしてしまいます。

日本創造経営協会の創造経営教室には、社員の皆様の初級コースから参加してもらっています。(中略)創造経営の先生方からご指導いただくなかで、参加者は以下のようなことに気づいていきます。

1.人は勝手に育つと思っていたが、そうではなく教えて育む気持ちが必要と感じる。
2.「辞める人は辞めるもの」「ついてくる人はついてくるもの」という考えにとどまり問題であると感じる。
3.相談にくる部下の話は聞くが、相談に来ない部下とのコミュニケーションが不足していると感じる。

私たちは仕事が少しできるようになると、ついついここまでできるのは自分の力と過信し、視野が狭くなります。専門職としてプロの実務能力を身につけるとともに、それ以上に人格を磨かないと組織は作れず、単なる集団に留まってしまいます。

家庭においても社内外でも、自らどんどん話しかけ積極的に対人関係を深めていくことこそが、創造への誓いの実践を磨いていくことになります。… (中略)…菱村議長のご指導にあるように「恥ずかしくとも自分自身の創造への誓いをご家族に見てもらい、反省し、共に成長する習慣を身につけること」です。日々の反省が人格を磨くことになります。私も含め、ほとんどの人は他人から動機付けされないと頑張れません。重要なことは常に共に刺激しあいフォローし続けることです。

(平成20年6月)

後継者塾においては、全国より参加者が集いソウルメイトとして意見交換し、励ましあっておられます。上下関係も損得勘定もなく 胸襟を開いてくださり、ただ純粋にトップとして経営していくことへの不安、悩み、ストレスをお互いに共有し、課題解決に向けて覚悟を決めて実践躬行されている姿があります。

一方、親子間承継では、創業者として尊敬しつつも、親子であるが故に甘えが生まれ、親は子供が何故言うことをきかないのか、子は任せるからなと言って何故ことごとく口出ししてくるんだと、ギクシャクしてしまい、一番迷惑を被るのは何よりも大切な周囲のスタッフです。私もあるお客様の病院で、事業承継に向けて、ファミリーの理事会にオブザーバーとして参加要請を受けたことがありました。当初の5年間ぐらいは、親子喧嘩の仲裁役でした。

しかし意見の違いはあっても、双方とも決して投げ出さず、継続してコミュニケーションの場を持たれたことが立派でした。ジワジワと共通点が見え始め、子供である後継者がいつの間にか、自分自身が嫌っていた父親にそっくりな一面があることに気づかれ始めたのです。

一番後継者のことを知りつくし、深い愛情と大きな期待があるからこその、表情・言葉・態度であったのです。そのことを理解し気づくには、時間が必要です。だからこそ粘り強く、しぶとく、意見交換する場が必要なのです。

継がせる側の思い願いや期待、継ぐ側の不安、悩みや躍動の先にあるのは、何としても地域医療に貢献しなくてはならないとする社会貢献意欲です。

その思いさえあれば、意見の違いはやがて埋まり、新しいものを生み出し、スタッフや皆様を幸せに出来る。私はこのお客様から、そのような確信を頂いたのでした。

2020年5月27日 

世界は違ったものになっていく(2020/05/20)

第二期生の皆さま

皆さま、いつもお世話になりありがとうございます。

いまから5年ほど前、医療界では地域医療構想が話題の中心となっていました。地域医療構想も最終的にはいかに地域包括ケアシステムへ連動させていくかが大きな目標となります。あえて「システム」としなければならなかったのは、それだけ家庭や地域社会の力が低下していたからでしょう。社会的な仕組みとして構築しなければ、高齢者等のお世話ができないほどの状況になっていたことを意味しています。

そもそも介護保険自体が、核家族化や少子化、都市部への人口集中など、わが国の発展の一面の代償として現れた家族介護力の低下を補うため、介護を社会化したものです。そして、いつしか親や祖父母の介護する義務ではなく、「介護をする権利」さえ放棄するようになったということを指摘する声も出ていました。もちろん問題は単純ではありませんが、「できない」ことを放置しておくことは、成長の機会を放棄しているように思えてなりません。これは私が当時から日常的に考えていたことです。

一方、マネジメントの現場では、家庭があるから「できない」、仕事があるから「できない」ではなく、私どもの職場においても、平成19年の段階で70名の在宅業務が機能していました。当時の私のメッセージをピックアップします。

現在、グループの中には在宅業務の機能があり、70名のスタッフが登録し、家庭で家事をしながら業務を進めてくれています。実務能力のある方が子育て等の事情で勤務できない時期に、家庭にいて都合の良い時間帯を利用して仕事ができるということで、スタッフの皆様からも喜んでいただいています。

日本ではこれからどんどん少子化が進む中で大きな問題が想定されます。それは、家族的なかかわりが薄れ、個人化がさらに進み、高齢者の在宅でのフォローが出来ず、施設に頼らざるを得ない状態になっていくことです。

日本人は農耕民族であり、家庭という最小単位の集団が大きくなって、自治会など地域社会、市町村、都道府県そして国という構成をとってきました。そして、家庭では子どもの教育としてお年寄りにやさしく接するという基本がありました。子どもが親の面倒を見ることが孫への教育でもあり、孫は祖父母から躾の領域で大きなプレゼントを貰っていました。真に必要な心は家庭という単位の中で培われてきたのです。

また、子どもが母親を必要とする時期に、毎日繰り返しわが子の成長を願って体全体で抱きしめ、限りない愛情を注ぐことこそが日本の豊かな発展につながる根幹ではないでしょうか。

私たちは創業者の菱村議長から毎月一日の議長昼食会で、父母の恩について教わり、その中で「山よりも高い父の恩、海よりも深い母の恩」であり、母親の愛情は無限に子どもに注がれるもので、感謝してもしすぎることはないと繰り返しお聞きしています。

我々のグループの中に在宅業務機能をさらに拡大していくことは、雇用創出だけでなくご両親や子どもとのかかわりを少しでも深めていただくことにつながり、大変意義あることだと確信しています。

(平成19年10月)

そして今、新型コロナウィルスによる国難により、出来る限りテレワークへの移行が推進されています。中小零細企業であったり、医療や介護現場では職場への出勤を余儀なくされているところもありますが、今回の国難により、世界は違ったものになっていくことは間違いないでしょう。AI化、ICT化、ロボット化はすべての業種において一気に進み、コミュニケーションの取り方、仕事の進め方は格段に向上するとみられます。

しかし、私どもが在宅業務機能を20年ほど前から進めてきた理由は、今回のような国難を想定していたわけではなく、手紙に書かせて頂いたような「家庭・家族」の繋がりを大切にしたいということがきっかけです。このことを、忘れてはならないと思うのです。

現在、90%以上の社員がテレワークで仕事をさせて頂いておりますが、それは医療・介護・流通など、あらゆる分野でリスクに晒されながらも活動してくださっている方々がおられるからこそです。このことに感謝し、繋がりに感謝して、私たちがご支援できることが何かを考え、行動していきたいと思います。

どの時代においても、商品・技術・サービスが社会にとってどのように役立ち貢献できるかが問われます。今回の国難を通じて、見えないリスクに備えることが鍵となることを思い知らされました。そして同時に、見えていない可能性に挑戦していくことも、同じく鍵になるのだと、希望を持ちたいと思います。

2020年5月20日 

一人ひとりの顔を思い浮かべながら、賞与を決定(2020/05/13)

第二期生の皆さま

皆さま、いつもお世話になりありがとうございます。

すでに承継された皆さまもそうだと思いますがが、私も社長に就任して以降、それまでより多くの方々にお会いする機会が増えてきました。医療あるいは介護・福祉の世界だけでなく、企業や様々な団体の方々と面識を得るようになりました。そして、改めて世の中には色んな人がいるのだと感じたのです。劣等感の塊のような私にとっては、身が縮むような時間を過ごすことが少なくありませんでした。

そんなとき、同時に考えたことがあります。それは、だからといって卑屈になることはないということです。人間の能力は頭の上から見下ろしても、足元から見上げてもその高低はよく判別できません。おなじ地面にいて眺めるから多少の高低が認識できるのです。私が感じた違いについても、そういうことだと考えたのです。

だからこそ、私たちは謙虚でなければならないし、また絶望することもないのです。そんな思いから、当時、私は下記のようなメッセージを社員にしたため、給与袋に同封しました。

先日、無事に夏季賞与を支給させていただきました。社員の皆様より「ありがとうございました」という言葉をたくさん頂きましたが、逆に私の方が皆様に「ありがとうございました」「お疲れ様でした」と心から伝えたいと思います。皆様が日々一生懸命、熱心に努力し職務に取り組まれたことが、お客様よりご評価いただく結果となった賜物と感謝いたします。

私をはじめ、各役員が行っているのは、各部門から上がってきた評価について最終決定することですが、社員数も多くなり、一人ひとりを一から十まですべてを把握し、あらゆる角度から総合的に評価することは非常に難しく、また基準はあっても最後は人が人を評価するわけですから、完全というものは存在しませんが、できる限り各役員が力を合わせ、一人ひとりの顔を思い浮かべながら、公平、公正な評価を考えて決定しています。

物の見方、考え方の中に三原則の思考があります。それは、物事を長期的に、本質的に、総合的に捉えることということです。ある時点の評価だけを見たときには不合理に感じることがあっても、長期のスパンでならして見ると、本質的にも総合的にもバランスが取れてくるものです。一時的は納得しにくいこともあるかもしれませんが、人の育成と同じように長期的に見れば自己評価と他者評価が接近してくると思います。

(平成19年7月)

さて、後継者塾生の皆様は全国よりご参加頂き、経営について試行錯誤しあえるラーニングコミュニティーを創っておられます。不安や悩み、喜びなどを共有できるソウルメイトと呼べるでしょう。

先日もご多忙な中、一期生・二期生合同で「コロナ対応意見交換会」が開催され、感染防止の対策、感染が出た場合に備えてのリスクマネジメントなど情報交換。その後もChatworkで生の情報を共有いただけ、かけがえのない場に育てていただけているのではないかと思います。医療現場では、新型コロナウィルス対応だけでなく、通常の医療行為も継続しておられ、皆様が感染への危険や不安を伴いながら治療に当たっておられることに感謝申し上げます。

経済への影響も甚大です。事業閉鎖、倒産、就職の内定取り消しなど、世の中が大きく揺れ動いています。しかし、このように生命への危険にも晒されている状況下では、平穏に暮らせるだけでも安堵するのですが、いざ平時に戻ってみると、感謝の心が薄らいでいくものです。

これっぽっちの昇給しかないのか、正当に評価されていないなどと不平不満が出てきます。「皆を公平に」ではなく、「私をどう評価するのか」「私たちの部署のほうが頑張っている」などと、周りが仇であるかのような発言が出るかもしれません。

しかし私たちは、それを恐れたり非難したりするのでなく、まず毎期昇給ができることへの感謝、社員一人ひとりの顔を浮かべながら評価できたことへの感謝を、同志の皆さんにきちんと伝え、感謝を分かち合いたいと思うのです。

2020年5月13日 

思いを、手紙としてお渡ししてはどうか(2020/05/06)

第二期生の皆さま

皆さま、いつもお世話になりありがとうございます。

マネジメントを発明したのは、ピーター・F・ドラッカー氏。そのドラッカー氏の唯一の自伝が、亡くなるおよそ1年前に日本の読者のために書き下ろした「私の履歴書」(日本経済新聞)だと言われています。

ドラッカー氏は、「私の履歴書」の最終回で、こう述べています。「欧米人と日本人を交ぜてパーティーを開くとしよう。何をしているかと聞かれれば、欧米人は『会計士』、日本人は『トヨタ自動車』などと答えるだろう。自分の職業ではなく自分の組織を語るということは、組織の構成員が家族意識を持っている証拠だ。ここに日本最大の強さがある。日本の強さを忘れないでほしい。」

プロフェッショナルとしての技術・経験も、「家族意識」を育む組織でこそ活かされるということを、肝に銘じたいと思います。お客様の組織でも、私たち自身の組織でも同じで、そのような組織作りこそが、トップの役割だと思うのです。

私がかつて、給与袋と一緒にしたためていた、社員向けに宛てた手紙をご紹介します。

先日、社員の方の結婚式に招かれ島根県に行かせて頂きました。披露宴で初めてご両親様とお会いするのではなく、お母様が入社式や三者面談に会社まで足を運んで下さったお陰で、最近はご家族の皆様を非常に身近に感じることができ、嬉しく思っております。

私は仲人も30 代に4回させて頂きましたが、若さと私自身の実践不足から薄っぺらな内容であったのではと反省させられる出来事がありました。

その様に感じましたのは、社員との昼食会で、菱村議長同席のもと、皆様の前で講話を初めてさせて頂いたときのことです。

菱村議長から、溢れんばかりの資料を用いて進め方を丁寧に教えていただく中で、母の恩に対する創業者の思いの深さを私自身が再認識する機会を頂きました。

すばらしい税理士やコンサルタントになるためには、優れた知識や実践力以前に必要な資質があります。まず身近な存在であるご両親を喜ばせることが出来なくて、会社やお客様、社会から正しく評価されるわけがない。このことを最近皆様によくお話しするのも、創業者の理念・哲学からくるものです。

特に、「海よりも深き母の恩」、「計り知ることのできない母の恩」とも言われるように、素直な気持ちを伝えるためにも、電話ではなく手紙をお父さん、お母さんに書いてもらいたいとお話しさせて頂きました。やさしくすばらしい言葉であっても、電話では消えてなくなってしまいます。

手紙であればいつまでも手元に残り、大きな心の支えになってくれます。身近な存在なので恥ずかしくて言えないことも、手紙であれば不思議に心を落ち着かせて清らかにしてくれ、素直に表現できる魔法があります。親が亡くなってからではなく、出来る限り若いときに親孝行を実践し、皆様とともに成長させて頂きたいと思います。

(平成20年10月)

さて、後継者塾のご案内に訪問したときのことです。80歳代の現理事長(父親)から承継を予定されているご息女の方の不安や悩みをお聞きする中で、「一番の重圧はなにか」ということが話題になりました。それは「お父様とのコミュニケーションが取れない」ということでした。目に涙を浮かべながら、そう語られるのです。

同じ職場で同じライセンス、同じ診療科となると、同族であっても教育環境の違いや世代間ギャップに苦しむことは当然で、事業承継がお家の一大事であることは、古今東西どの組織においても繰り返されてきたことです。

私は、自分も毎月社員に手紙を送り続けたことを紹介し、「その思いを、手紙としてお渡ししてはどうか」とお勧めしました。すると何か気づかれたのか、「今まで父には一度も手紙を書いたことはありませんが」と、表情に明るさが戻ってこられました。

また、別のシーンでは、第一期の卒業生の方で、4月1日からめでたく新理事長にご就任された方がおられます。

WEB会議で先代ご夫妻とお話をさせていただくと、先代の奥様が大変お喜びになっておられます。「新理事長より素晴らしいプレゼントを頂きましたわ!」と言われるのです。

何かとお尋ねすると、それは新理事長が給与袋に挿入された、スタッフの皆様への温かいお手紙でした。新型コロナウイルス対応への労いと励ましの言葉、新入スタッフの皆様への歓迎と感謝の言葉が一杯だったのです。

お父様に手紙を書こうと思い立たれたご息女、新理事長の手紙に大変お喜びの先代ご夫妻。それぞれの笑顔は、私は忘れることができません。

2020年5月6日 

行うべきタイミングがある(2020/04/29)

第二期生の皆さま

皆さま、いつもお世話になりありがとうございます。

現在、新型コロナウィルスの国難により病院後継者塾の第二期生の皆さまには中断しご迷惑をおかけしております。運営メンバーを中心に、動画によるマネジメント分野の配信と次回第三期での補講を計画しておりますので、改めてご案内差し上げたいと思います。

ところで、病院後継者塾と平行して「次世代介護経営者塾」が開催されているのですが、その第二期が2020年6月20日より27名でスタートする予定でした。

私は延期もやむを得ないと感じておりましたが、担当責任者からはなんとかライブの生配信で実施したいと申し出がありました。

その担当者が私の目の前で悩んでいたことは、「動機善なりや私心なかりしか」でした。お客様のご期待に答えたいという熱い思いと延期することの収入面の減少ということも頭をよぎるという複雑な心境を、素直に吐露してくれました。

私が彼にアドバイスしたのは、1999年に有効求人倍率0.48の時代にいた方が1,700万人いたということです。現在40歳前後になる「就職氷河期世代」の方々の中には、正規雇用に就けなかった方も多く、仕事を通じての自己成長の機会が少なく自信を喪失し、自信喪失社会の到来、社会問題となっている。政府も「厚生労働省就職氷河期世代活躍プラン」に基づき、各種施策を積極的に展開していくようです。

このように「自己錬磨」「自己成長」の機会は、行うべきタイミングがあります。延期したり中断したりすれば将来において禍根を残すことになります。個人にとっても組織にとっても社会にとっても、何もいいことはありません。できる限りの方法を駆使して、実行していこうと励ましました。

しかし後で考えてみると、彼が悩みぬいて相談してくれた姿勢に、私が逆に教わっていたのだと気づかせてもらいました。

講演する機会も自粛となり、お客様への直接の訪問も少なくなり、コミュニケーションはWebミーティングが主になりました。私がいまできることは何かと考えたとき、皆さまに「塾長のつぶやき」なるメッセージを配信することだと考えたのです。

「世界は元に戻らない」という言葉もあります。自粛ではなく、一人ひとりが、私自身も、自分に何ができるかを考えて、次への一歩を踏み出す世の中でありたいと思います。

2020年4月29日 

新入社員への激励メッセージ(2020/04/22)

第二期生の皆さま

皆さま、いつもお世話になりありがとうございます。

皆さまにおかれましては、本来4月は新入スタッフを迎えて教育を実施、それぞれの部署も活性化されている時期かと思います。しかし、今年は新型コロナウィルスがあらゆるところに影響をきたしております。

関西のある病院では、新入スタッフの内約30名が入職前の1、2か月の間に海外渡航歴があったため、一か月間はeラーニングでの新人研修に切り替えられたそうです。

私どもも長年にわたり、ご父兄の皆さまも入社式にご招待し、新入生の同志の仲間入りについて喜びを分かち合って参りました。
しかし、今年度は初めて入社式を延期。別のスタイルでお祝いする予定です。新人は現在、自宅や寮でeラーニング研修となっております。

本来、この時期は職場での合同研修や合宿、現場でのOJT教育を受けているはずでした。守・破・離のうち、まず守である社会人としての型づくりをする大切な時期です。
職場の先輩・上司とアナログでコミュニケーションをとり、人と人との人間関係を高め絆が築かれるのも、この時期です。このようにして組織の文化・風土に溶け込み、人間力を磨いていく第一歩を踏み出すことになります。

今この時期に新社会人となる皆さんにとって、これをピンチととらえるのかチャンスととらえるのか。それは、一人ひとりの自覚と心の柔軟さにかかっていると思います。

かく言う私も、デジタルでのコミュニケーションなどあり得ないという世代ですが、止むに止まれず、今では社員やお客様とはWebミーティングを実施しています。やってみると対面でのミーティングとはまた違い、よい雰囲気で対話型のコミュニケーションがとれているような気がします。

子供の頃からゲームやIT機器に慣れ親しんで育っている世代の皆さんは、次世代のデジタル革命の担い手になることは間違いありません。
経営者や幹部こそ、次世代の担い手の「当たり前」に歩み寄っていく姿勢が必要なのかもしれません。

私どもの創業者である菱村が、新入社員に宛てた激励のメッセージをご紹介します。入社式も延期になり、まだ一度も顔を合わせていないことを残念に思った創業者からのメッセージだと思うと、短い文章ですが思いが込められているのだと思います。

2020年4月22日 

最前線に立って最善を尽くしておられる皆さまに(2020/04/15)

第二期生の皆さま

日頃は大変お世話になり、ありがとうございます。

現在、新型コロナウィルスの影響により講座が中断となり、ご迷惑をおかけしまことに申し訳ありません。

全国的に医療崩壊ギリギリの中、今この瞬間にも地域のためにスタッフの皆さまと共に最前線に立って最善を尽くしておられる皆さまに、心からの感謝を申し上げます。

新型コロナウィルスにより、阪神淡路大震災や東日本大震災とはまた別の次元で、日本が世界が大きな危機に直面しております。
ビル・ゲイツ氏が5年前、ある講演会の中で、「現代の人類最大の敵は核ではなくウィルスであり、現代社会はこの新しい脅威に対しては、全く準備が出来ていない」と警鐘を鳴らしていたと言います。

良い時にこそ気を緩めずに一層の努力を。良いことは悪いことの始まり。先行管理の大切さを学んでいるんだという意識で、知恵と工夫を絞り切りたいものです。
どんな困難にも立ち向かう、勇気と意思をもって一人ひとりが自覚を高め協力し助け合っていきましょう。

先日、私どもの創業者である菱村が、幹部社員向けに宛てた激励のメッセージと日本経済新聞社の社説を添付させて頂きます。

まずコロナを乗り切ることはもちろんですが、コロナ後の世界はどうなるか。世の中の多くの経営者は、そこを見ているのだと思います。ぜひご覧になってください。

2020年4月15日 

関連するセミナー・サービス

現場の意識変容(組織開発)コンサルティング

「戦略や目標に対して実践実行が伴わない」「管理監督職のリーダーシップが不足し、受け身になっている」…

病院長候補者・後継者 研修プログラム

これまで1,000件を超える病院の経営支援を通じて寄せられた、多数の事業承継における悩みや相談を基に…

共創型リーダーシップの開発コンサルティング

「旧態依然の管理型マネジメントスタイルから脱却してほしい」「部下の主体性やモチベーションを引き出してほしい」…