組織開発とは、組織の一体感やスタッフの当事者意識を高め、組織の実行力を高めていくためのアプローチです。特に、個々に能力はあっても、チームや組織としてはバラバラで足を引っ張り合って機能していないといったケースに有効な方法です。本講座では、組織開発の方法論や世界観について実践を通して学び、自分自身が組織開発の当事者となって変革を推進するプラクティショナー（当事者）になることを目的としています。

□メンバーの当事者意識を高め、管理職を含めた経営幹部を一枚岩にしたい
□上司部下、部門間・職種間の垣根を取り払い、組織の一体感を取り戻したい
□自分の仕事だけでなく、職場や所属する組織に対する関心や愛着心を高めたい
□スタッフの主体性を解放し、チャレンジを恐れず積極的に行動できる組織風土をつくりたい

第1回　組織開発の基本
社会の複雑性が増し、組織内の関係性が脆弱化する中、改めて組織開発というアプローチが注目されています。組織開発とは何か？今なぜ組織開発が求められるのか？組織開発が求められる背景と基本的な考え方を探究します。
●組織開発が求められる背景
　・いま「社会×組織×自分」の中で起こっていること
●組織開発とは何か
　・コンテンツとコンテクスト
　・「関係の質」へのアプローチ
●経営における組織開発の機能
●全体ダイアログ（対話）

第2回　組織開発の方法論　
組織開発の方法論には、診断型組織開発、対話型組織開発の二種類があります。今回は、ホールシステムアプローチによる対話型組織開発のプロセスを体験し、関係の質が、組織のパフォーマンスにどのように影響するかを探究します。
●組織開発の種類
　・診断型組織開発と対話型組織開発の違い
●ポジティブアプローチを活用した対話型組織開発の体験
　・４Ｄサイクルの解説
　・ＡＩ（アプリシエイティブ・インクワイアリー）の導入
　・振り返りと可能性の探求
●全体ダイアログ（対話）

第3回　組織開発のリーダーシップ
これからは組織開発のスキルと考え方を持ったリーダーシップが必要です。ここでは、一方通行でビジョンを示す牽引型のリーダーシップではなく、周囲の仲間との対話を通して未来を創り出す支援型のリーダーシップの可能性について探究します。
●牽引型リーダーから支援型リーダーへ
　・組織を動かす対話の力　
　・対話の４LevelとUプロセス
●リーダーシップと自己認識
　・4つのタイプと自己理解　
　・自己受容と他者受容　
　・メタ認知能力を高める
●全体ダイアログ（対話）

第4回　組織開発の問題解決思考
組織開発を展開していくためには、従来のロジカルシンキングによる問題解決思考法だけでは限界があります。ここでは、組織開発のベースとなるシステム思考をご紹介します。また、これまでの学びを統合し、組織に展開していくために、組織開発の当事者としての実行プランを発表します。
●2つの問題解決思考法
　・ロジカルシンキングとシステムシンキング
　・問題を構造的に捉える　
　・組織開発の当事者になる
●実行プランの発表　
　・発表とフィードバック
●全体ダイアログ（対話）

＜東京コース＞
1回目　5月13日（金）10：00～19：00
2回目　6月10日（金）10：00～21：00（※終了後、懇親会があります）
3回目　7月 8日（金）10：00～19：00
4回目　8月 5日（金）10：00～19：00