分析・計画策定力の習得①現状分析と戦略目標設定/介護経営コンサルティングの知見と後継者育成vol.008
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業種
介護福祉施設
- 種別 トピックス
介護経営の知見
「分析・計画策定力の習得①現状分析と目標計画設定」
次世代介護経営者・経営幹部養成塾
2019年を皮切りに、現在第2期(2020年6月~2021年2月)が開催されている、介護施設後継者育成のための「次世代介護経営者 経営幹部養成塾」。
介護施設の経営コンサルティングの中で培ったノウハウを次世代の方にお伝えし、介護施設の後継者を育成する9か月に及ぶ講座だが、2021年1月15日に、第8回「分析・計画策定力の習得①現状分析と戦略目標設定」がオンラインで開催された。
当日の講義の概要、参加者の皆さまの声をレポートする。
第8回「現状分析と戦略目標設定」
- 塾長挨拶
- 前回の振り返り
- 課題共有
- 戦略策定における心構えと課題解決に向けた中長期目標とKPI
- 戦略目標から「主な成果」を設定する方法
塾長挨拶(2021年1月15日10:00~)
塾長の藤澤功明(株式会社日本経営 取締役会長)が登壇。
強い経営に必要な、妥当な戦略と実行の徹底について解説しました。
前回の振り返り(2021年1月15日10:10~)
前回研修から今日までの実践を通じての学び、気づき、悩みを発表していただきました。
また聞き手の方にも、共感したこと、取り入れたい点、発表者へのアドバイスをお伝えいただきました。
課題共有(2021年1月15日10:30~)
人材確保の視点から、採用力強化ワークシートを作成し発表していただきました。現状の問題点と将来予測、将来予測を踏まえた上で、現在何をすべきかを考察するものです。ほかの方の発表で、自法人での問題点に気づくこと、また自法人の参考になることも多くあります。
応募学生の学校と施設見学担当者の出身校を合わせる取り組みを、自法人でも取り入れたいとのご意見が多数あがりました。
戦略策定における心構えと課題解決に向けた中長期目標とKPI(2021年1月15日12:50~)
決めた目標を実行するのは管理の大切な役割ですが、管理からその上位概念である戦略を導き出すことはできません。その為、戦略を導くための具体的な戦略策定プロセスが必要になります。あらかじめ大切にしたい価値を決めて、3年後から5年後を見据えて実現したい理想の姿(ビジョン)を設定します。それを毎年行うにあたり、顧客接点の多い現場職員の気づきをそのプロセスに反映させることはとても大切です。
戦略目標から「主な成果」を設定する方法(2021年1月15日13:20~)
自施設の強み、弱み、外部環境において自施設の成長に大きく貢献できるもの、妨げになるものの4点を考察しました。現状を理解し、戦略立案をする上で、この4点について考察することは大変重要です。その後のグループワークにおいてワークシートを完成させ、発表していただきました。
ご参加された皆さまの声(抜粋)
「これまでの変化予測を踏まえて何をすべきかについて振り返りはとても充実した時間となりました。意外にできていたなと感じたり、改めて課題の優先事項高めにしようと決意したり、次につながる有意義な時間となりました。」
「当法人の強みは、近隣の地域よりいち早く新しいことに取り組み、実践している点ですが、やったことに満足する傾向があり、評価・分析などが弱く一部の役職者の共有で止まっています。色々な視点をもっと数値化し、役職者以外の職員にも理解してもらう必要性を感じました。」
「今回の研修で、ビジョンの実現の為の取り組みの整理ができました。」
運営スタッフからのコメント
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、引き続き、オンラインでの開催となっておりますが、参加者様の積極的なご参加で、無事第8回も開催することが出来ました。
第8回は「戦略策定・分析」に焦点を当てた講義が中心となっており、ご参加者さまがそれぞれ自法人の経営戦略に関してフレームワークを用いて分析する機会となりました。
実際に分析を行う事によって、これまで7回分の学びがどのように活かされているか、一方で、取り組めていない分野はどこか、認識することができたという意見をたくさんお聞きすることができました。
今回の分析が皆様の作成する経営戦略の糧となりましたら幸いです。
次回はいよいよ最終発表です。スタッフ一同、全力でサポートさせていただきます。