チーム成果創出力の習得①介護事業所施設長の実務と組織人事管理の手法/介護経営コンサルティングの知見と後継者育成vol.006
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業種
介護福祉施設
- 種別 トピックス
介護経営の知見「チーム成果創出力の習得①
介護事業所施設長の実務と組織人事管理の手法」
次世代介護経営者・経営幹部養成塾
2019年を皮切りに、現在第二期(2020年6月~2021年2月)が開催されている、介護施設後継者育成のための「次世代介護経営者 経営幹部養成塾」。
介護施設の経営コンサルティングの中で培ったノウハウを、次世代の方にお伝えし、介護施設の後継者を育成する9か月に及ぶ講座だが、2020年11月20日に、第6回「チーム成果創出力の習得①介護事業所施設長の実務と組織人事管理の手法」がオンラインで開催された。
当日の講義の概要、参加者の皆さまの声をレポートする。
第6回「介護事業所施設長の実務と組織人事管理の手法」
- 塾長挨拶
- 前回研修の振り返り
- 課題共有
- 介護事業所施設長の仕事の実務を理解する
- 組織人事管理~働きやすさの追求こそが差別化戦略~
塾長挨拶(2020年11月20日10:00~)
塾長の藤澤功明(株式会社日本経営 取締役会長)が登壇。コロナ禍において発生した問題に「新しいチャレンジ」を、ある製薬企業と介護事業所の取り組みを実例をあげてご紹介しました。
前回研修の振り返り(2020年11月20日10:10~)
「数字から現場の課題と問題を発見することを実践した1か月だった。」「質問型営業を営業担当と試してみたが、難しいという反応。ロールプレイングを重ねる必要があると感じた。」「利益が出ない部署の損益分岐点を見直したことで課題が見えた。もう少し分析を続ける。」など、前回の研修で得た学びを現場で実践した内容について共有しました。
課題共有(2020年11月20日10:30~)
財務分析、財務管理の仕組、新規利用者確保のそれぞれの視点において、現状、将来予測、予測を踏まえて現在すべきことについて発表をしていただきました。別の参加者から意見や質問もとび、意義ある時間となりました。
介護事業所施設長の仕事の実務を理解する(2020年11月20日12:40~)
介護事業所施設長の実務についての学習。施設長としての心構えから始まり、利用者管理、職員管理、行政対応など施設内業務が機能するように施設長として関わるポイントなどについて考える機会を持ちました。特に施設長の視点として重要なことは全体のバランス感であり、一職員として現場に入り込むのではなく、一歩引いて弱い所を補っていくことをどのように心がけ実践していくかについては、多くの時間を割いての話題となりました。
組織人事管理~働きやすさの追求こそが差別化戦略~(2020年11月20日14:40~)
一般的に経営に必要な資源は人・物・金といわれます。お金は公定価格で定められた金額分が必ず報酬として支払われます。物である施設・設備も国際的にみても優良です。ただし、生産年齢人口は確実に減少します。従業員にとって働きやすい職場をどこまで作れるのかが、今後の勝敗を分けます。
ご参加された皆さまの声(抜粋)
「介護事業所職員の意識の維持・向上、問題の把握はとても分かりやすかった。これまで、各事業所や施設で起こる職員のモチベーションに関かわる問題について管理職にどのように理解させるかを教示してこなかったと感じた。」
「チーム不和・バタつき・経営不振等項目別に問題把握がしやすいと感じた。各管理者に求める内容について、業務提示をすることはあっても、職場環境整備について言及することはなかったため、すすめていきたい。」
「入居者様の良いケアを提供するには、職員の幸福を追求することが大切だと感じています。私の法人の理念も同じです。従業満足度>顧客満足度この通りだと思います。働きやすい風土や働き方を多様に考えていく必要があると感じています。」
「施設の売りや差別化考える時に、利用者様に対する差別化と働く職員に対する差別化を今後は考えていきたいと思いました。今後、どの産業も働き手の雇用に苦慮していくと思いますので、新しい考え方の収得が必要だと思います。」
運営スタッフからのコメント
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、引き続き、オンラインでの開催となっておりますが、参加者様の積極的なご参加で、無事第6回も開催することが出来ました。
第6回は「人材戦略」に焦点を当てた講義が中心となっており、ご参加者さまがそれぞれ自法人の人材に関して見直す機会となりました。
人口減少社会となる中で、「働きがい」「働きやすさ」が重要視されてくる事を学んでいただき、講義後に早速改善に取り組まれている方もいらっしゃると伺っております。
今後とも、ご参加者さまが最大限の学びとご縁が得られます様、スタッフ一同、全力でサポートさせていただきます。