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ATDの学び①もう一度エネルギーをチャージする方法/実行力を引き上げる人事のツボ

  • 業種 企業経営
  • 種別 レポート

Recharge your soul

2024 年 5 月 19 日~23 日に米国ルイジアナ州ニューオーリンズにて、世界最大規模の人材開発・組織開発のカンファレンスであるATDが開催されました。当社からは代表の橋本をはじめ、植田、波多野の3名で参加しました。
今年のテーマはRecharge your soulでした。
ダニエル・ピンク氏のキーノートセッションでば、本テーマに沿った「疲れた状態からもう一度エネルギーをチャージする」ための方法が紹介されていました。

なぜこのテーマが選ばれたのか。それは米国だけでなく世界的に、バーンアウト(燃え尽き症候群)は職場における大きな問題になっているからです。
米国で行われた調査によると、労働者の70%~80%が燃え尽き症候群を経験しています。さらには、優秀な社員(ハイパフォーマー)ほど常に高いプレッシャーにさらされ、燃え尽き症候群にかかりやすい傾向があるそうです。

また、「静かな退職」と呼ばれる現象が働き方のトレンドになっています。これは、キャリアアップや昇進などを目指さずに必要最低限の仕事をこなす働き方のことです。米国ではこの「静かな退職」の次なるトレンドとして、社員が秘密の副業を持つような「極秘契約」が生まれています。これらのトレンドは、職場環境の変化を示しています。

燃え尽き症候群、静かな退職、極秘契約。これらの傾向は、労働者がパンデミック後の働き方に苦戦していることが要因の1つと考えられます。皆さんも、鳴り止まないメールやチャットの通知、休みなく続くオンラインミーティング、多様なデバイスからの情報収集などで、疲れを感じることが増えたのではないでしょうか。

本記事では、Recharge your soulをするための方法、具体的にはダニエル・ピンク氏のキーノートセッション、そしてATDでの学びを踏まえて、当社で実践している取り組みについてご紹介いたします。

ダニエル・ピンク氏の5つの提案

ダニエル・ピンク氏は、仕事におけるパフォーマンスを向上させるために、5つの具体的な行動を提案しました。

燃え尽き症候群は、やるべきことや情報が溢れていて、頭が混雑している状態です。そのため、1「To-Don’tリスト」の作成や、2「15分のウォーキングブレイク」を提案しているのです。休憩を「パフォーマンスの一部」として捉え、計画的に取り入れることが大切です。

3つ目の提案は、進捗を記録する「Progress Rituals」(直訳すると”進捗の儀式”)を導入することです。毎日、3つの進捗をリストアップし、それを記録することで、自分の進捗を認識し、モチベーションを保つことができます。この習慣を続けることで、どんなに小さな進捗でも見逃さず、達成感を得ることができます。

4つ目の提案は、「HOW(どうやって)」ではなく「WHY(なぜ)」を問う会話を増やすことです。当社のリーダーシップ研修においても、目的を問う重要性をお伝えしています。なぜ手段ではなく目的を問うのか。目的や意義を問い続けることで、自分の仕事がどのように組織全体や社会に貢献しているかを認識でき、仕事への意欲が高まります。

そして最後の提案は、「3つの強力な意思決定ツールを使ってより大胆に行動する」ことです。ダニエル・ピンク氏の著書『THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める 「後悔」には力がある(かんき出版 )』にも記載がありますが、多くの人々はリスクを取らなかったことを後悔しています。将来の自分からアドバイスをもらうつもりで、より大胆な決断を下すことで、より勇敢な行動を選びやすくなります。具体的には、仕事に行き詰まった時は、次のいずれかの質問を自分に問いかけてみます。

Q.明日、自分が仕事を辞めた場合、後任者は何をするだろうか?
Q.親友がこの問題を抱えていたら、あなたはその人に何をするように言うだろうか?
Q.2034年の自分は、今の自分に何をするように勧めるだろうか?

大胆な決断をすることで、実現すべきことに集中できます。そして、実現すべきことに集中することで、余白や余力が生まれ、Recharge your soulできるのです。

当社で実践している取り組み

ATDには、当社代表橋本も参加しました。そして、ATD翌週の朝礼メッセージで、社員に対して実践的な取り組みを提案しました。

なぜ橋本社長は上記のような提案をしたのか。
それは、ATDで下記の事実を聞いたからです。
・一度仕事を中断すると、もう一度集中するまでに平均22分要する。
・スマホは例え電源を切ったとしても、目の前にあるだけで生産性を低下させる。部屋の外に置くことが望ましい。
・休憩はパフォーマンスを高める。15分間、スマホを置いて同僚と散歩をすると、パフォーマンスが高まる。

私のチームでは、お客様からの連絡は、日中であれば3時間以内の返信を一応のルールとしています。一方で、同僚やチームメンバー同士の連絡については、お互いの生産性を高める努力をするために、早急な返信を求めないようにしています。

散歩休憩についても、既に実践している社員が効果を感じています。

ぜひ、何か1つでも取り入れていただき、Recharge your soulしていただければ嬉しいです。

このレポートの解説者

波多野裕太(はたのゆうた)
株式会社 日本経営 コンサルタント

東日本の企業に対して、人事制度の導入・見直し、組織文化・風土の改革、人事改革を通じたグループガバナンスの構築、キャリアパスの作成などの業務に携わる。顧客層はスタートアップから上場企業までを幅広く支援。
「笑顔溢れる組織作り」をモットーに、現場に深く入り込んだ支援で定評がある。明るいキャラクターと起爆剤としての熱量が武器。

本稿は掲載時点の情報に基づき、一般的なコメントを述べたものです。実際の経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。


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