衛生士のインセンティブ、個別に支給か、全員に支給か?/歯科コンサルが秒で回答
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業種
病院・診療所・歯科
- 種別 トピックス
A or B 歯科医院経営どっちが正解?
インセンティブの支給、実績に応じて個別か、全体目標達成時に全員か?
#成果報酬 #モチベーション
X歯科医院はメンテナンス患者さんを増やしていきたいと考えています。主に衛生士に協力してもらいますが、目標を達成した時は、インセンティブを出そうと考えています。効果的なインセンティブの出し方はどっちが正解?
A:それぞれの衛生士の実績を計測し、一人ひとり別々にインセンティブを支給する。
B:医院全体で目標を達成した場合、全員に対してインセンティブを支給する。
「AかBか、どっちが正解?」
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A:「一人ひとり別々にインセンティブを支給する」を選択派
- 衛生士一人ひとりのモチベーション向上のため、別々にインセンティブを支給することを推奨します。ただし、従業員一人ひとりに面談などを行い、インセンティブの金額の内容をしっかり説明し、従業員からの納得を得る事が必要である。
- 理想形としては「個別に支給」です。能力ごとに評価できると、個々の能力向上や意欲向上につながります。ただし、助手とのバランスやDHの教育担当者といった役割などを含めた評価体制はしっかりとしなければならないため、院長がすべて把握して決定することは難しいと思います。
- 頑張りが評価されることで更なるやる気を誘引できる可能性があります。しかし、他の人との評価の差が不満を生むきっかけにも繋がりかねないので、「医院全体で一致団結したから目標達成できた」ということを周知し、一人一人の評価内容についてもしっかり説明し納得してもらう必要が出てくるかと思います。
- 医院の規模にもよりますが、少人数の個人診療所の場合は、基本的に一人ひとりに支給で良いと考えます。成果を可視化することで、自分の成績が直接反映され、モチベーションが高まりやすく、成果を出す意識が強まり、衛生士の方々の主体性や自律性が養われる効果が見込まれる為。
B:「全員にインセンティブを支給する」を選択派
- インセンティブ制度の導入に関しては難しい判断になりますが、目標達成に対して皆で食事や旅行に行くなどの福利厚生として還元していくのが望ましいと思います。
- 医院全体で目標を設定し全員に対して支給しなければ、医院全体としてみたときにチームワークが乱れ、まとまりがなくなってしまう。また、一人ひとりの実績によって評価してしまうと衛生士の中で差が生まれプレッシャーにつながってしまい、本来のサービスを提供できない可能性がある。
- 個別のインセンティブ制度はアンダーマイニング効果というデメリットも想定されます。予防によって地域に貢献するという使命感の高い仕事ですので、医院全体に対する動機づけの方が良いと考えます。
- 衛生士がメンテナンスするには、歯科助手のアポイントの取り方が重要です。そのため、全体の目標達成の方が意欲的になると思います。
- インセンティブを初めて導入される場合は、全員に支給することをおすすめします。個々の成績は様々な観点があり、評価がしづらく、評価制度が複雑になるため、まずは医院(組織)としてチームで取り組めるよう目標を設定し、取り組み方を考え、実行することをおすすめします。
- 個別の実績をもとに支給すると、どうしても上下の幅が出てしまい、一部の人たちは医院への帰属意識が薄れ、モチベーションの低下や人材流出に繋がりかねないから。
- 個々の目標ではなく、全体目標として認識することで、全員で協力して目標達成に向けての取り組みができると思います。普段関わりが薄いスタッフ同士もコミュニケーションを取る機会を作ることができ、関係性構築にもつながると思います。
- これからメンテナンスを増やしていきたいのであれば、まずは、医院全体で方針を共有し、意識を高めることが重要です。医院全体で取り組む機運を高めるために、最初は全体で目標を目指し、全員にインセンティブを支給した方が良いと思います。
現状を正しく把握すれば、正しい意思決定ができます。
診療実績状況(データ)に基づく、意思決定のご支援は、
私たち日本経営の得意分野です!
本稿は、歯科経営で判断を迫られるテーマに対して、専門家が前提条件なしに直観的な回答を述べたものです。実際の経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。