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組織開発コンサルティングレポートVol.001「ポストコロナ時代の組織運営をどのように考えるのか?」

  • 業種 企業経営
  • 種別 レポート

ポストコロナ時代の「組織運営」 解説

株式会社日本経営 副部長 株式会社ミライバ 取締役 / 江畑 直樹

新しい働き方を考える、4つのポイント

緊急事態宣言が解除されましたが、引き続き在宅勤務を継続する企業も多いようです。

ちなみに私たちも、当面は出勤率60%を目安としています。在宅勤務を織り交ぜる中で、いかに滞りなくこれまでに以上のパフォーマンスを発揮できるか、大きなテーマにになりそうです。

在宅勤務に代表されるように、世の中の働き方が大きく変化しつつある訳ですが、戸惑っている組織や個人もあれば、逆に意欲や生産性を高めている組織や個人もあって、様々な捉え方があるなと考えています。

落ち込んだ業績を立て直していくために、経営者や部門長は、どのように社員の意識と行動を高めていけばよいのか? 組織や個人をどう舵取りしていけばよいのか?

今回は、この新しい働き方について何がポイントになるのか、大きく4つの視点で考えてみたいと思います。

チームの仲間との繋がりという意識や感覚

まず1点目は「繋がり方」です。

これまではオフィス内に仲間がたくさんいる状態の中で仕事ができていました。しかし、自宅で一人で仕事をしている状態が続くと、孤独の寂しさを味わいやすくなります。

オンライン化が急速に進んでいますが、そうしたヴァーチャルの中で仲間と繋がり合えているという意識や感覚を個々人が持てているかが重要になってきます。

チームでの連帯というものがこれまで以上に重視されてくる時代になるでしょう。

組織のビジョンや価値観の共有

2点目は「価値観の共有」です。

オフィス空間にいると、同じ空気を吸って場を共有しているため、会社の一員としての自覚が自然に生まれやすい状態になります。しかし、距離が離れてしまうと以前のような仲間感覚や帰属意識といったものが薄れ、ばらばらな意識状態になりやすくなります。

今後はこまめに、それぞれが何を感じているのか、何を考えているのかといった多様な価値観を受けとめあう機会を持つ必要があるでしょう。

同時に、会社として部門として何を目指すのか、何を大事にするのか。組織のビジョンや価値観を共有し深めていくことが、これまで以上に重視されてくるでしょう。

明確なタスクマネジメントとお互いのヘルプ

3点目は、「業務の見直し」です。

在宅勤務になると、上司、先輩が側にいない中で業務を進めていかなければなりません。曖昧な指示、曖昧な業務範囲では部下が指示内容を理解できず、不安を抱えたり誤った解釈をしたりと、生産性が落ちてしまうことにもなりかねません。

また、お互いの顔が見えないので、逆になんでも部下に投げたり、できる人に業務が集中してしまうということも起きかねません。

タスクを明確に区切る、ヘルプを出しやすくするなど、新しい働き方に合わせて、業務の進め方全般を見直ししていくことが求められてくるでしょう。

自分を磨き続けられる自己管理能力

最後は個人の「自己管理能力」です。

これは、誰も見ていない中で自分を律して、自らを管理したり、己を高めていける能力です。人はどうしたって面倒から避けたりサボりたくなるものです。その中で、どのように自分を立ち振る舞えるか、自分を磨き続けられるか。

今後、人事評価等においても、この自己管理能力は重視される要素になるのではないかと考えています。

自発的に業務に取り組むためのインフラを整備する

これまでのマネジメントは、「会社の方針に従う」であったり「上司が部下を管理し、育てていく」が前提になっていました。

今後は同じような前提でマネジメントをしても、うまくはいかないはずです。

「チームの繋がり」「価値観の共有」「タスクマネジメント」「自己管理」を軸にして、社員一人ひとりが自発的に業務に取り組むことに重きを置いたマネジメントへとシフトしていくことになるでしょう。

そのためには、内発的な動機が生まれてくるように、カルチャーや意識状態を創り出していく必要があります。それは放っておいて生まれてくるということは、まずありません。

私は、そうなるようにインフラ(IT、制度、場など)を整備することが、組織の重要な戦略になり、マネジメントの重要な役割になってくると考えています。

このレポートの解説者

江畑 直樹(えばた なおき)
株式会社日本経営 副部長 株式会社ミライバ 取締役

2003年日本経営入社。主に医療機関、福祉施設の組織創りや幹部・管理職・監督職の研修に従事する。約2年間にわたる医療・福祉のグループ法人への出向を含め、これまでに100以上の医療法人、社会福祉法人の支援実績を有する。
2018年に株式会社ミライバを設立し、組織の風土改革や次世代リーダーの育成、幹部・管理職の視座の向上等をテーマとする組織開発コンサルティングや人材開発研修の支援を行う。

本稿は掲載時点の情報に基づき、一般的なコメントを述べたものです。実際の経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。

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