ブルー・オーシャンという言霊と、圧倒的なビジョン・理念の覚醒
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業種
病院・診療所・歯科
- 種別 レポート
「競争を意味のないものにする」成功事例を、どう分析すれば再現可能になるのか。
2017年3月10日(金)、早稲田大学 国際会議場 井深ホールにて、早稲田ブルー・オーシャン戦略研究所の創設記念シンポジウムが開催されました(研究所長:川上智子教授)。
シンポジウムの開催にあたって、INSEADのW・チャン・キム教授に、ビデオレターでの出演を依頼した川上智子教授。
返ってきた答えは、「智子、もっといいことがあるよ」。
かくして、当日、キム教授・モボルニュ教授のアンバサダーとして、なんとロバート・ボン教授がご来日くださり、素晴らしいスピーチで華を添えられました。
基調講演にご登壇されたのは、根来龍之教授(早稲田大学大学院 経営管理研究科)。続いて、ケース・メソッドとして、池上重輔教授(同)が、リクルートマーケティングパートナーズの「スタディ・サプリ」をご紹介。
超一流の理論家の目には世の中の現象がどう映り、脳内で何を感じ取っているのか、ユーモアたっぷりな語り口の中にも、想像力を搔き立てる沢山の言霊が溢れていました。
第2部はパネル・ディスカッション。
パネル1、「ブルー・オーシャン・アントレプレナーシップ」。
入山章栄准教授(同)のファシリテートのもと、田中 仁氏(株式会社ジェイアイエヌ 代表取締役社長)、中村利江氏(夢の街創造委員会株式会社 代表取締役社長)、山口文洋氏(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 代表取締役社長)など、錚々たるメンバーが、新しい市場を生み出した戦略の根底に何があったのか、ほかでは聞けないディスカッションが繰り広げられました。
テーマ2、「食と医療のブルー・オーシャン戦略」。
池上重輔教授のファシリテートのもと、鳥越淳司氏(相模屋食料株式会社 代表取締役社長)、石橋昌文氏(ネスレ日本株式会社 専務執行役員兼CMO)とご一緒に、平井昌俊(株式会社日本経営 代表取締役社長)も登壇。ザクとうふでも、バリスタでも、その根底には、世の中を明るく楽しくしていこうという圧倒的な思いがあることがひしひしと伝わってきました。
「独自の新しい理論の世界を構築した経営学者は数多あるが、言霊となって世の中を動かす理論は多くはない。ブルー・オーシャンは、あまりに力強く、そして美しく、だからこそ一人歩きして誤解もされている。」
「プロセスが明確な方法論に加えて、実務では、新しいことをしようとしたときの組織の摩擦が必ずある。それは、実はかなり大きな問題である。組織の意識変革を支援する力強さを、ブルー・オーシャン戦略は持っている。」
「まず、『覚醒、腹決め』。全く合理的に見えないが、この最初のステップが実はかなり重要なのである。」
「結果としてブルー・オーシャンになっているかもしれないが、いつからか競合先や他社がどう動くかということに興味がなくなった。ただひたすら、お客様にどのような新しい価値を提供していくかしか、考えていない。 」
「競合先が巨大な資金で参入してきたが、撤退を始められている。同じ戦略を採っても、同じようにブルー・オーシャンになるとは限らない。ブルー・オーシャン戦略は、確かに戦略やツールかもしれないが、大きな理念やビジョンと根っこが繋がって、初めてブルー・オーシャンたり得るのではないか。」
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などのコメントに、会場は興奮に包まれました。
「今日の流行語大賞は、『言霊』。それと、『圧倒的』もかな?」
そうまとめられた川上智子教授の言葉が、私たち参加者すべての思いを代弁していました。
わずか数時間の中で、圧倒的な融合とイマジネーションを体感しました。
世の中の成功事例をどのように分析すれば、再現可能になるのか。私たち自身も研究を深耕していきたいと、決意しました。
「競争を意味のないものにする」
「世の中に新しい価値を提案していく」
ブルー・オーシャンをどう創造するか、
さらなる研鑽を積み重ねて参ります。
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