労働保険・社会保険の手続き事例Q&A「人事担当がいない事業所での社会保険手続き」
Q : 入退職の手続が煩雑で、つい後回しに
入退職の手続きが煩雑で、つい後回しになってしまいます。従業員にせかされる保険証についてはなるべく早めに申請するようにしているのですが、雇用保険を忘れていて、いざ手続きしようとすると添付書類をたくさん要求され、余計に煩雑になってしまいます。
A : 社会保険労務士からの労務管理アドバイス
入退職の手続漏れは、お客様からもよく相談される事案です。
中小企業のお客様は、人事担当者を採用せず、事業主様自ら社会保険業務を行ったり、本業が別にある従業員が片手間にこなしている、というのはよくあることです。
手続を忘れると保険証が届かなくて病院に行けない、将来もらえる年金額に影響する、退職後に失業の給付金をもらえない、など大きなクレームにつながりかねません。
手続は期限があり、それを過ぎると申請の際に添付書類が増えるなど、余計な手間もかかってしまいますので、思い切って専門家に任せることも検討しましょう。
もともと従業員から「保険証が来るのが遅い」というクレームがあったことをきっかけに、社会保険だけは早く手続していたのですが、雇用保険をいつも忘れてしまい、退職の際に手続ができていないことに気づく、ということもありました。また数ヶ月たってからの申請も多々あり、用意する書類も多く、余計な手間がかかっていました。
手続代行をしてもらうようになってから、入退職の連絡をすればすぐに手続をしてもらえるので、従業員からのクレームもなくなり、こちらも手続業務に煩わされることもなくなり、とてもよかったです。
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